恐竜 図鑑 ティラノサウルス Tyrannosaurus

ティラノサウルス(Tyrannosaurus)

ティラノサウルス|恐竜図鑑

ティラノサウルス(Tyrannosaurus)

ティラノサウルス科
全長11~13m 肉食
白亜紀後期
北米、カナダで発掘

古代ギリシア語の「テュランノス」=「暴君」に由来。「暴君竜」という漢訳もある。

ティラノサウルスの生態

成長すると全長12m以上にも達する大型の肉食恐竜で、最も有名で最も人気のある恐竜、それがティラノサウルスである。
大きな頭と強力なアゴに並ぶ60本程の鋭い歯、そして巨大な体には不釣合いな極端に小さい2本指の前肢が身体的な特徴である。

ティラノサウルスの生態|恐竜図鑑

ティラノサウルスは一組のペアを中心とした家族単位の群れを作り、数頭が協力して狩りをする場面も多いが、狩った獲物を目の前にすると秩序が崩壊し、大きな争いが起こってしまう事もしばしばである。

獲物となるのは、トリケラトプス等の角竜やカモノハシ竜等の草食恐竜。
しかし、いくら獰猛なティラノサウルスといえども、大きく成長したトリケラトプスや、同等の体の大きさを誇るカモノハシ竜の健康な成体を狩るのは難しく、もっぱら小さな亜成体や傷ついた個体や動きの鈍った個体を狙った。
死んだ恐竜の肉も格好の獲物で、優れた嗅覚で探しあてる。

ティラノサウルスのアップ!

成熟した個体は土を50㎝位掘り下げ、そこに植物の枝や葉を敷き詰め、巣を作る。雌は一度に3~8個程度の卵を産み、ある程度成長するまでは子育てをする。
しかし、子供同士のライバル意識も強烈で、子供たち全員が無事育つ事は、まず無い。餌の量や環境によっては子供同士での共食いも起こる。
子供たちの成長は著しく早く、数ヶ月で巣立ちし、雌は3年、雄でも4年で繁殖期を迎える。

ティラノサウルスはそれぞれ縄張りを持ち、尿をかけるマーキング行為を頻繁に行なう。
この尿には独特の消臭効果があるらしく、よく言われる『ティラノサウルスの巣からは強烈な腐臭が漂う』という事は無い。
これは、腐臭が他の肉食恐竜の興味を惹いてしまう事を避けるために行われる行為である。

普通は群れで生活するティラノサウルスではあるが、群れから追い出されたり、つがいの相手を探し回る若いオス等、単独で徘徊する個体も多く、彼らは気が荒く、他の生物にとって、非常に危険な存在である。

写真の個体は成熟した雄で、頭頂のクレストが発達している。
数千万年後、人間と自らを名乗る種族から「スー」と呼ばれることとなる、大型の雌のティラノサウルスのつがいの相手が彼である。
「スー」とは遺伝的繋がりは薄く、体形、骨格の面からも差異は大きい。

その他の恐竜たち