恐竜 図鑑 ケントロサウルス Kentrosaurus

ケントロサウルス(Kentrosaurus)

ケントロサウルス|恐竜図鑑

ケントロサウルス
(Kentrosaurus)

ステゴサウルス科 全長6m
草食 ジュラ紀後期
タンザニアより発掘

名前は「スパイクのトカゲ」を意味する。

ケントロサウルスの生態

ケントロサウルスの生態|恐竜図鑑

背中のトゲトゲが印象的なケントロサウルスは、ステゴサウルスに代表される「剣竜」の仲間である。

体の前半に板状の突起が2列並び、鮮やかな色彩を持っていた。
繁殖期になると、雄の突起は赤みが増し、雌へのアピールに使われた。さらに、身ごもった雌は、ここに紫色の斑点が浮き出てくる。
しかしこの派手な突起も、子供の頃は地味な色彩で、地面や背景に溶け込むようなカモフラージュされている。
突起が色が付き始めるのは、成熟してきた証となり、だんだんと鮮やかな色彩が表れてくる。

一方、体色は薄いグレーが基本。年老いた個体は緑に近い濃いグレーにまで変化していく。
この体色と板状突起の模様の組み合わせで、どの地域のどのグループの雄雌か、またグループ内の順位まである程度特定できる。
色彩変異体として、真っ白の体色をもつ個体も現れるが、ごくごく稀である。

ケントロサウルス

肉食恐竜に襲われると、この突起は警戒色に変化する。
背中の筋肉を使ってこの板を動かし、背中から尻尾まで続く鋭いトゲを使って威嚇する。
肩の大きなスパイクも身を守るのに役立っている。

ケントロサウルスは、数家族が集まり、50~70頭前後の群れをつくって生活していた。
完全な母系社会で、雄は成熟すると群れから離れ、繁殖の相手を探す旅にでる。
この放浪中の雄のみで構成されたグループもあり、普段は強い絆で結ばれているが、繁殖カラーを示した雌のケントロサウルスと出会った途端、グループ内での闘争がはじまる。
雌に出会った雄グループは、突起の見せ合いから肩と尻尾のスパイクのぶつけ合いと、争いを続け、選ばれた方の雄がペアを作り繁殖行動へと駒を進めてゆく。
敗れた雄は、また独身グループへと戻り、まるでお互いを慰めあっているような行動をとることがある。

ケントロサウルスの頭骨を詳しく調べてみると、嗅覚が優れていた事がわかる。
脳が小さく、視覚よりも嗅覚の方が優れていたにもかかわらず、なぜ「体色変化」によるコミニケーション手段を会得したのかはよく解っていない。
また、代表的剣竜であるステゴサウルスのノドにあった小さな骨のヨロイは、このケントロサウルスには備わっていなかった。

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